線は、僕を描く
あらすじ
両親の死をきっかけに心の中にある真っ白な世界に閉じこもってしまった主人公の青山霜介は、バイト先で出会う有名な水墨画家、篠田湖山先生に出会い水墨画を学んでいきます。水墨画を通して青山霜介が大きく成長し生きる意味を探していくお話です。
感想
水墨画を全く知らなかったけど、水墨画の奥深さや難しさ、美しさを感じました。
伝統的な芸術だけど教える人や教室もあまりなく将来は無くなってしまうかもしれないと書かれてあったのが悲しくて、なんとか残していって欲しいとも思いました。
水墨画だけでなく、「本当はもっといろんなものが美しいのではないか」という主人公の言葉が深く心に響いて、静かだけど作者の方の美しいものに対する熱い気持ちも伝わってきました。
また、主人公の成長とともに、命の大切さや輝き、瞬間瞬間の大切さについても考えさせられました。
結末はここには書けないけど、一気に読み進めてしまうほど引き込まれてしまいます。
「線は僕を描く」という意味が最後にわかりますよ。
ゆっきー
6期読者モデル
中学2年生 / whitesnowflowers
マンガにもなっているので小説は苦手だけど読んでみたいと思ったらマンガも読んでみてください!